ターガスストアウェイキーボード
胎動編

2001/04/14 update
2001/01/10
■ トラップさんのキーボード接続計画
詳しくはトラップさんのサイト(気ままにZaurusコーナー)で、4つ折りキーボード接続計画があります。これは、Visor用に発売されているターガス社製の折り畳み式キーボードをZaurusに接続しようと言うモノです。Palm用もありますが、Palm用は信号レベルが違うので、回路作成上、簡単にいくVisor用を、Zaurusでは利用します。ご購入の際はお間違えの無いように〜。
しかし、Zaurusってこういった改造企画モノ(?)って少ないですよね。そこで挑戦されたトラップさんはすごいです。また、誰でもとっかかりやすいようにドキュメントを整えたり、使いやすいようにキーボードレイアウトを変更したり、工作しやすいように回路図等を作成したりと、いやはや、本当にどうもありがとうございます。感謝〜。
■ というわけで、守らないと南港に浮いちゃう(嘘)お約束、「改造は自己責任」で
詳しいことは、全部トラップさんのサイトに書いてあります。完璧です。ここでまた解説?する必要はたぶん無い、無いぞ〜、ぜんぜんまったくないったらない。めんどくさいから書かないんじゃないですからねっ!(笑)。
ここでは、どんな材料で、どんなふうに工作したかをちょっと追っていこうかな、と思ってます。ただし、念のため、くどいとはお思いでしょうが魔法の呪文を唱えておきます。「改造は自己責任で」(^^;。くれぐれもトラップさんに文句を言ったりしないようにお願いしますね〜。
■ 材料の入手。
まず、部材を揃えないといけないですね。ターガスストアウェイキーボードは高いです。安くても\10000くらいの価格でして、失敗するかもしれないな〜という、工作に自信が無い人はまだ購入しなくても構いません。というのは、キーボードを購入しなくても、うまく動作するかどうかの確認まではできますので。ただ、先に購入しちゃえば、何がなんでも完成させるゾ、という気力につながるかもしれませんが(^^;。

次に問題になるのが、Zaurus本体とPIC間をつなぐキーボードケーブルでしょうか。自分の場合、Zaurus用の小型携帯キーボードCE-KB1を持っているので、このキーボードケーブルを利用することにしました。

あと、もう一つ忘れてはいけない大物、それはPIC16F84に書き込むツールであるところのPICライター様です。ライターとか言っても煙草吸うときに使うものではありませんよ。むむ、あたりまえー?じゃあ、雑誌とかに記事を書く……それはライター。うーん、Web上でみるといっしょだなあ。っていつまでやってんじゃい(^^;。
このPICライター、売り物が下手すると2万円とかしたりします。このためだけに購入するには躊躇してしまいますよね。Web上を探すと、自分で作成出来るPICライター講座?とかがあります。これはPCのシリアルポートと接続してフリーやシェアの焼き込みソフトを使った簡易ライターですが、今回の作業には十分以上でしょう。スキルがあれば、お勧めします(それほど難しいものではないのですが、まったく初めて、といった方にはお勧めできませんな……)。

また、秋葉原で電子工作マニアの聖地として君臨する?「秋月電子」というお店でも、基盤や部品、書き込みソフトなどすべてが同梱した工作キットもあります。こちらもお安く、確か電源やシリアルケーブルを含めても\10000行かなかったはずです。MODチップとかの言葉を知っているUGな人はすでにもっているかもしれませんね〜(^^;。
さて、自分の場合は、ちょっとごにょごにょ。あ、いえ、知り合いのFlashROMを焼ける装置をお借りしました。ひじょうに高価なものでありまして、あまり縁のある人はなさそうなので、ここでは説明省きますね。(^^;

それ以外で必要な部材は下記の写真にあるもので、だいたい600円くらいだったと思います。購入は、「秋月電子」とその並びにある「千石電商」です。PIC16F84ですが、なぜか千石さんの方が秋月さんの2倍くらいの価格を付けていて納得できないものがありますねー(^^;。この他に、線材や半田、半田ゴテ、テスターなどが必要でしょう。できればピンセットなども用意したいところです。
それから、秋葉原は遠いよぉう〜って方は、秋月電子のWeb通販もどき(^^;を利用することをお勧めします。PICやPICソケット、セラロックなどの部品をWeb上から選んでFAXなどで注文する形式ですが、必要な部品がわかっているので、便利に利用できると思います。送料がかかっちゃいますけど、電車賃と考えれば、あまり腹も立ちません。

この中で、トラップさんのサイトで出てこないものとして、ピンが連なっているのがありますが、これは、短い端子を継ぐのに使いました。通常はいらないでしょう。


■ 電子工作してみよう。う〜ん簡単。ガンプラの方が難しいぜっ(^^;。
部材をみつくろったら配線します。上記写真にはありませんでしたが、別途配線するための線材を用意しておきましょう。これらを、トラップさんの作成された回路図を元に、それぞれのPin番号に合わせて、半田でつなげていってあげれば良いだけです。多少ぶきっちょでも、基盤を載せてやれば、結構難なく可能だと思います。

工作後、斜め横上から。
準備が整ったので、一気に作成してしまいましょう。半田ゴテを使って線をつなぎます。上記の部材写真の基盤から、必要なサイズを切り出して使っています。配線は全部裏面で行っています。


工作後、前から。
突然出てきて、とまどった方もいるかもしれませんが、手前にあるコネクタは、Zaurusとの接続に使うケーブルとの接続用コネクタです。ケーブルの信号線が4本なので当然ですが4Pinです。なぜ突然出てきたかの説明は後で(笑)。


工作後、裏から。
配線は、トラップさんのサイトの通りなので、詳しくは述べません。回路図を見たことが無い人は、GNDをどこに接続すればいいのー?とか悩みそうですが、GNDの信号をすべてつながるように配線してしまえば良いです(ちょっと乱暴ですか?(^^;)
この写真では、すでにCE-KB1のケーブルを接続してみてます(もちろん抜き差し可能)。ただし、ストアウェイキーボード側のケーブル配線はまだしていません。
それと、Pinが二つ立っていますが、これは、上記でちょろっと触れたコネクタの端子が短くて、基盤の裏面まで下りてこないので、ピンをたてて継いでいます。


工作後、斜め上から。
こんな感じで、コネクタ接続します。コネクタ接続するメリットは、ケーブルをちょん切らずにすむので、CE-KB1ともケーブルを共有できるところにあります。PIC16F84も合わせてみました。


工作後、裏から2。
配線には、30番線と呼ばれる電子基板用の細い線を使っています。


工作後、横から。
裏返っている姿が、ちょっとぷりちぃ(^^;。位置関係や高さなんかがわかるでしょうか。


工作後、上から。
PICが載っているとこんな感じになります。基盤もあるし、若干大きくなりますが、配線が苦手な人は、コネクタやPICに直に配線するより、この方が良いでしょう。とにかく接続するだけなので簡単です。


以上で、写真コーナーは終了ですな。
ケーブルで流用したこのCE-KB1ですが、結構不評でして、ケーブルちょん切るのに抵抗ない人もいるかもしれませんが、自分は大っ嫌いというほどでもなく、なんかのおりに使えるように残しておきたいな〜と、コネクタ接続形式にしてみました。
ただ、上記のCE-KB1付属ケーブルは、別途\3000でシャープから部品購入できるとのことです。これはシャープのサポートサービスセンターに行って注文すれば良いでしょう。他には、秋葉原のどこかの電機部品屋さんでこのケーブルのコネクタ部分を注文できるようです。それだと数百円レベルとか。

■ いよいよアイクルーズとの接続のとき来たる!
さて、ではZaurusと繋げてみますか。電源OFFの状態から接続して、何か入力できるアプリを立ち上げます。たとえばメール作成を選んでみましょう。ここで、入力をキーボードに変更します……しない。おや?え〜と入力をキーボードに変更します……しない。変更しますっ!……変更できないっ!
がーん!!!
キーボードを選択しても、すぐ元に戻ってしまいます。あたかもそこにキーボードが接続してないかのごとく〜。そういやせっかちだから、配線確認していなかったっけ。テスターでピー!っと確認していきます……って全然問題無いじゃん。ええ〜、回路の見方間違ってるう? っていうかこれじゃ間違えようも無いよ(^^;。とすると、PICへの書き込みがまずいのか、なんらかの要因で配線が甘いのか……。とにかく、ZaurusがPICをうまくキーボードだと認識してくれな〜い!!(涙)
Oh! My God!タメダメ大問題じゃん。ぐわあ、ここまで来て接続できないっちゅーのかー?!この盛り上がった気持ちをどうしてくれるっちゅうんじゃ〜っ!!

でもおそらくはPICの書き込みに問題ありと思われます。ファイルのライターに、HEXファイルを読み込ませるのにファイル形式を変換しないとだめだったのですが、どうもこの辺りが怪しいです。一応、PIC16F84も対象リストにあって、ライト動作はできているんですけどね。
というわけで、 飛翔編に続きます。ぺこちゃん。

あ、そうそう、自分のように受け側のコネクタを使って接続したい場合は、他のZaurusから持ってくるのがお勧めです(^^;。え、自分の場合ですか? きゃー、部品取りMI-506に穴が空いてる〜!!(笑)。


[Return to Top] 文責:Kei