Sharp Space Town コンテンツダウンローダ

2001/03/20 update
2001/01/20 update
2001/01/19


■ リニューアルSZABサポート
かねてより、Moreを分かりやすくしたサイトを構築中、という噂はありました。で、このたび、「ザウルス宝箱」が新設されました。今までのSharp系Webサイトと違って、当初からずいぶん好意的に受け止められています。見た目もすっきりで、区分けもかなり細分化されわかりやすくなっています。また、対を成すように、開発者向けサイトとしてもおなじみのSZABサポートがリニューアルしました。こちらは、以前は質実剛健(?)なWebサイトで、装飾等を一切省いたシンプルなサイトでした。ただ、情報が増えて行くに従って、少しずつ迷宮化していっていたとも言えます。それでも多くのZaurusユーザーは、ここの投稿Moreページを頼りに、求めるMoreを探し歩いていたものです。SZABサポートは「ザウルス宝箱Pro」と名前を変えて、より洗練されたデザインで、しかし、最近ありがちなゴテゴテした飾りを排除した、シンプルだけど見た目心地良いよね、といったサイトとして生まれ変わりました。
■ リニューアルOpenの目玉?
「ザウルス宝箱Pro」と同時に、新しいPC用ソフトがリリースされました。「SSTコンテンツダウンローダ」です(以下SSTCDL)。ちょこっとツール概要を読んで興味をひかれたので試してみました。
■ ダウンロード&インストール
一応、1MB以上あります。例のごとく、Windows専用です。ただし、Windows2000も行けますので、自分は特に問題ありません。いつもそうですが、Macな人がちょっとかわいそうですね。マイクロキャビンさんところに、Mac用のZACダウンローダーみたいなものはあるようなのですが、汎用ファイル対応のものは今のところどこにもないのかな?このあたりは、まだまだ狭き門ということでしょうか。とりあえずDL後、インストールしてみます。setup.exeを実行して、特に問題も無くインストールは完了しました。
 
■ ちょっと誤解(^^;
うーん、最初、双方向だと思ったんですよね。ようは、ザウルスパワーコネクションの、コンテンツに特化したものではないか、と。ところが、これって、PCからZaurusへの一方通行です。まあ、PC側でコンテンツデータを管理して、Zaurusでは必要無くなったら削除、という感じで使えば良いのでしょう。もっともZaurusはスタンドアローンベースで進化してきていると思っているので、このようにPCに縛られるような形はあまり歓迎したくは無いのですが。しかし、コンテンツもいろいろ増えてきて、確かにPDA一本やりでは整理が大変なのかもしれません。また、ポスマガなどで、ついうっかりZaurusでなくPCで受信しちまったぜい、といったパターンにも有用でしょう。……って自分のことか、それ(^^;
■ SSTCDL
自分の環境は上でも書いたとおり、Windows2000を使っています。そのため、このソフトの制限である、赤外線による転送はできません。いつものように、USB経由のシリアル変換で、クレードルと接続します。さて、接続は、本体デフォルトの接続機能、PCリンクを使います。SSTCDLでは、PowerPIMMリンクではなく、パソコンリンクで接続するのですが、特に認証等は必要ありません。まあ、PCからZaurusへの一方通行なので、セキュリティの意義から考えても、認証が必要無いのは当然ですね。とりあえず起動してみます。するとまず設定画面が開きますので、お使いのPC/Zaurusに合わせて設定を変更します。自分のPCはCOM5がクレードルと繋がっているので、ケーブル通信のCOM5と設定します。接続テストが行えるので試したところ、うまくいっているようです。
 
では実際に何かファイルをZaurusに転送してみます。ちょうど、間違えてPCで受信してしまったポスマガがあるので、これを転送することにします。このポスマガは、こむさんが発行されているマンガビューワ向けのコンテンツ「ざうまん」です。********.GMAというのが、Zaurusで提供されているマンガコンテンツですので、このファイルをSSTCDLのDrag&Drop画面に放りこんでやります。
 
まず、オプション画面から、新規タブとして「Zarusuマンガ」を作成することにします。タブ名称「Zaurusマンガ」、コンテンツ種類「漫画データ」を選択、最後に、このデータを格納するディレクトリを決めます。このディレクトリは、エクスプローラーからD&Dしたファイルがコピーされますので、それなりに大きめの空き容量のあるパーティションを選んだ方が良いかもしれません。 「登録」のボタンを押すと、新規タブが作成されました。このタブを選択し、拡張子GMAのファイルをD&Dすると、コンテンツ名称とサイズ、ファイル名で登録されました。転送したいファイルを選んで、「転送」ボタンを押します(事前に、Zaurus側は、パソコンリンクを実行しておく必要があります)。これだけで、転送がすみました。ちゃんと転送先には本体とカードが選択できます。結構便利ですね。
■ ClipLinkとの比較
ユーザー製の便利ソフトとして、利用者がたくさんいると思われるPCリンクソフトに、ClipLinkがあります。これは、Zaurus側のMoreとPC側の通信アプリの両方を連動させて、あらゆるファイルや、Clipboardの内容などを双方向でやりとりできるものです。しかも、複数を一発操作で可能です。つまり、ファイルをZaurusに転送するというポイントだけを見れば、だんぜんClipLinkの方が便利です。まあ、Sharpとして、あらゆるソフトをZaurusに転送できるようにする必要が無いのはわかります。余計なものを転送されては、どんな問題が起きるかわかりませんし。ただ、現段階で、Zaurusがいまだ、特定のファイルだけを対象というのは少々寂しい気がします。Open化、という意味では、もうちょっとこのあたりも考え方に柔軟性が欲しいような。まあ、もともとがセキュリティ性の強い端末だったので、しょうがない部分もあるのかもしれませんが。(^^;

さて、では、SSTCDLは、全然使い物にならないのでしょうか? いえいえ、そんなことは無いと思うのです。

■ 思ったより結構使えるゾッ。使い分けの指針
SSTCDLの良いところは、コンテンツ管理の面にあります。Moreソフトや漫画データ、文庫データなど、そのヘッダ情報を読みとって一覧表示するので、ファイル名だけではわかりにくいコンテンツファイルが、いったい何であるのかが簡単に判別できるというところにその真価が発揮されます。新規タブを作成することで、Moreでも、たとえばユーティリティ系とかゲーム系とかのようにわけて整理もできるので、ファイル管理という面でかなり威力を発揮するでしょう。自分でもたまにあるのが、「あー、あのMoreどこにしまったっけ?うーん、ファイル名からはいまいちわからないなあ。ひとつひとつバイナリエディタで中身見るのもつらい〜、いーや新規にダウンロードしちゃえ〜」という状態。Moreのアプリケーション識別子とファイル名をちゃんと関連づけて整理している人はともかく、自分のように、とりあえず保存〜といった感じで、ずぼらに管理しているだけの人なら、SSTCDLを使って整理するのをお勧めしますよ。
■ その他感想
Moreの転送一つとっても、昔はZaurusダウンローダとかいうツールで、転送用のINIファイルを修正して実行したりと、とにかく面倒でした。今では、そんな面倒なことがいらなくなっただけでも、ずいぶん進歩したな〜と思います。ただ、Zauでパソコンリンク実行、PCでファイル転送実行、という2段階操作ではなくて、PC側からZaurusのパソコンリンク実行をキックできるようになると、1発操作でとっても使いやすくなって良いのですけどね。どちらにしろ、タダでこれだけの機能が付いているのだから、はっきり言ってお得でしょう(^^;。こういったソフトは本来付属CD-ROMとかに入ってたら良かったのにね〜とも思いますけど。それから、終了時に、前回設定を保存する、という設定があるのですが、これはデフォルトONが良いです。要するに、一回終了して、再立ち上げすると、「あれ接続できないぞ?」となってしまいます。設定がデフォルトに戻されちゃっていたんですね。いちいちこんな設定まで気にしている人は少ないので、最初に必ずこのトラップにひっかかるはず(?)。最悪は、こういう仕様なんだ〜と思いこんで、毎回立ち上げ事に設定する人も出て来ちゃうかもしれないゾ!
■ おまけの裏技?
一応、Help読んだ限りでは、書いていなかったと思うのですが、このSSTCDLのDrag&Dropにおいて、通常、対象ではない拡張子のファイルははじかれると思っていたのですが、LZHや自動解凍EXE、ZIPなどの圧縮ファイルをD&D画面に放りこんでやると、圧縮ファイルからMoreファイル(*.ZAC)だけ抜き出して登録してくれます。いちいち解凍してZacファイルを抜き出さなくて良いというのは、気の利いた作りになっていると思いました。(^^;
【追記】ゴメンナサイ。ZIPはNGでした(^^;。

[Return to Top] 文責:Kei