スタイラスのこと

2001/01/07
■ スタイラスって?
スタイラスとは、要するにペンのことです。手書きPDAにはもちろん必須アイテムです。実は、僕もPDAを持つまでは、こういった呼び方は知りませんでした。なんでスタイラスって言うのでしょう? 気になったので、ザウルスの辞書を引いてみました。英語ダメダメな自分が、なぜか一発でスペルを当てたようで、<stylus>と書くようです。で、意味なのですが、(複写用謄写版用の)鉄筆、(レコードプレーヤーの)針、となっています。鉄筆とは、またぴったりな日本語訳もあったものです。 あれ、ということは、PDAでよく使うペンのことをスタイラスと言っているわけではなくて、金属系のペンのことをさして言うのでしょうかね? Palmとかでは純正のペンが、金属製ペンなんでしょうか。

■ 純正品のペン
まあ、シャープのペンは、あきらかにプラスティック製です。軽くて、チャチで、ノートーンで、味も素っ気もありません。付属のペン先はちょっと固めですが、純正オプションの換えペンとして、ペン先がゴムっぽくちょっとやわらかめのものが販売されています。自分は、MI506時代から、こちらのゴム先ペンが好きでした。書いたときの引っかかりがある感触が気に入っていたのです。
■ ペンの機能
ペンにはペンの生き様があります。というか、ちょっと調べるとおもしろいのですが、たとえば、ペン先が光ったりとか、バネ仕掛けで感圧式になっていたりとか、ボールペンがついていたり、はたまたリセット用の先の細いピンが隠されていたり、かと思うと、簡易ドライバが付いているとか……。とにかく、PDA用のペンというのは現在、かなり多種多様なものとなっているようです。ですが、これは、ほとんどが、Palmとその仲間達用となっていて、Zaurus用として販売されているものはあまり無いように思います。せっかくこれだけ多様な市場になっているというのに、Zaurusユーザーは、ほとんどその恩恵を受けることができないのが実状です。
■ すたぼQ
「すたぼQ」というのは、商品名です。たぶん。スタイラスボールペンからもじられたんじゃないでしょうか?これはPalm用のスタイラスの一つです。ひじょうに握り心地、書き心地が良いものとして、Web上でも紹介とかが見つけられるかもしれません。特徴は、ハンドメイド?で作成された握りやすい金属のボディと、頭に着いているボール形状のものでしょうか。このボール部をはずすとボールペンが現れます。欠点といえば、このボールをはずしたとき、転がって行きやすいことぐらいでしょうか、と紹介記事にあったりします(^^;。まあ、それぐらい、欠点の少ないスタイラスということなのでしょう。このスタイラスが、アイクルーズにぴったりはまるという話を聞いたのは、もうずいぶん前です。1年近くたとうとしているような?ちなみにアイクルーズML上の話です。さっそくどんなものかWebで確認してみたのですが、とても良さそうでした。ただ、価格がネックで、送料を含めると、どうも5千円近くいってしまうのです。ペンごときにそれは出せない!当時はそのため、購入することはありませんでした。ちなみに、こちらを見ると、詳細が載っております。ね、よさげでしょ?
■ よし買おうすぐ買おう今買おう
本当に、不意に思い出しました。最近、こんなサイトをつくったがために、よくEX1を触っているからかもしれません。いくらぐらいだっけな、とサイトを覗いてみると、なんと価格改定して\1500になっているではないですか。 あ、買おう、と思いました。しかし、送料含めると、\2600ぐらいになってしまうのです。なぜたかだかペン一本で送料が\1000もするのだ?!ヤフオク落札の文庫本一冊送ってもらうのなんか\200ですよ? うーん。と、さらに思い出したのが、MLの発言。秋葉原のイケショップで売っているらしい、と。じゃあ、行こーっと、重い腰を上げてみました。考えてみたら、往復\1000はかかるんだけどね(^^;
■ ところで……
Zaurusは、新型が出ると、ほとんど毎回と言っても良いくらいペンが変更になります。こんなもの、一発しっかりと形を決めて、ずっと使い続けた方が、生産側もコスト的にずいぶん楽だと思うのですが、本体デザインとのかねあいもあるのか、なぜか変更になります。そしてその変更は、たいがい、悪い方向への変更ではなかったでしょうか?MI506あたりのペンは、太いし長さもそこそこで、かなり握りやすいものでした。EX1では長さはそれほど変わらず、けれど、ペンの太さはかなり細くなり、違和感があったことを覚えています。まあ、この辺はすぐ慣れるのですが。困るのは、えらく短くなったり、伸縮するタイプになったりと、とにかく、扱いづらくなるペンです。E1では、スタイラスと言って良いのか、金属的な重さが加わりましたが、短いのはいっしょです。それほど使ったことがあるわけではありませんが、かなり使いづらいです。そして、このZaurusのペン進化だか退化だかの過程で、唯一、EX1系では、ちょうどPalm系のスタイラスとほぼ同形状というラッキーな結果が出ているのです。あまり知られていないことだとは思うのですが、これは利用しない手はないでしょう。
■ 目当てのものが無いザンス。でも。
やっとのことで、イケショップモバイル店に到着。で、探してみるが無いんですね。どうも取り扱っていないようです。あ、聞いてみりゃ良かったな。ただ、店とツーカーらしい?知人が、ここにはないよーと言うので、たぶん無かったのでしょう。代わりに、結構たくさんのスタイラスがありましたので、適当にEX1に挿して試してみました。(^^; その結果、Viser系のスタイラスが一番装着したときに、しっくりくるようです。CLIE用もOKそうでしたが、こちらはパッケージングされていて、確認できませんでした。Palm用のは、OKなヤツもあったし、だめなやつもありました。ダメなやつは、スタイラスのペン先の反対側が少し太くなりすぎていて、EX1に刺さらない、というパターンが多かったです。m100系のものは、やっぱりペン先の反対側の飾り部分が大きくて、うまくEX1にささらないパターンが多かったようですね。やはりお勧めは、Viser Delux用みたいです。
■ どれを選んだら良いか?
これは、非常に難しいです。ペンの形状で、握る部分が細くなっているものや、上にも書きましたが、ボールペン付き、ペン先発光機能付き、いろいろあります。また、機能だけでなく、値段との兼ね合いも難しいです。個人的にとても気に入ったのが、i point stylusとかいう名前の、持つと結構重量のある、握るとしっくりきて、ボールペン付きのスタイラス。……だったのですが、価格が\2980。うーん、こんなもんなんでしょうかねえ〜(^^; かなり考えてやめました。Viser系は、かなりEX1への装着では良いものが多かったのですが、Viser用って、わりとポイントすることを目的に作られているのか、ペン先が太いんです。VGA画面で太いペン先というのは、ちょっと役不足な気がします。このため、価格と機能から、結局、おそろしくメジャーなもので申し訳ないですが、偽スタイラスとも言うべき「ぺんとぴあ」にしちゃいました(^^;。これはクッション機能付きペン先で、ペンキャップ部にボールペンが入っているやつです。ペンキャップ部に付いている小さい金属板は、そのまま精密ドライバ代わりになるのかな?おっと、リセットピンも付いているんですね。これは、CD-ROM強制吐き出しピン代わりにも使えるかな(^^;。価格は\1200くらいで、高いという気もするし、これぐらいかな、という気もします。本物スタイラスは、もっと調べてから購入したいですね。もし、これだ!ってのがあったら教えてください。
■ ペントピア感想
悪くないです。まだそんなに使ってないのですが、純正に比べると、やはり雲泥の差があると言って良いと思います。ざうすけで、ちょっと感触等を確かめていたのですが、思ったところにペンが決まる感じと、線をひくときにきれいにひきずってくれる感触があります。これは、ペン先のクッション機能がいい具合に効いているようで(このクッション強度は調整可能らしい)ちゃんと機能するものなんだなあ、と失礼なことを思ってしまいました。さて、多機能は良いのですが、スタイラスのような高級感は全然ありません。持った感じも、金属、というほどのものはなく、かなり安っぽいです。握った感触も他のスタイラスに比べると、いまいちでしょうか。やはり、いつかは高級スタイラスを使ってみたいですね。重いPDAを更に重くしてどーすんじゃ、というのもあいますが(^^;

というわけで、今回はスタイラスのお話でした。でも、もちろんペンは内蔵ものじゃなくて。別のものを使う、っていう主義も良いと思います。アレックスさんなんかは、ボールペンとかペン先とかが入れ替わるペン(シャーボってわかるかな?)を別途PDA用に持ち歩いていらっしゃいますし、ぶっちゃけた話、内蔵するペンよりは、普通のペンの方が選択枝は広がるし、よっぽど使えるペンが見つかりやすいと思いますね。ただ、自分は、別のペンをいっしょに持ち歩くということが出来ない体質(?)なようなので……(^^;


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