くいっくびゅうVGA(常駐型 電子アルバムビュワ)
2001.03.20 Update
2001.03.13 Update
2001.02.27
■ お手軽ビュワの登場
「くいっくびゅう」は「くいっくめも」で入力したデー タを参照するための常駐型アプリケーションとのことです。特徴については作者のかずわいさんのサイトを確認していただくとして、さっそくインスト＆実行してみましょう。
おお、本体電子アルバムの画像が縮小されて表示されました。そのための常駐Moreなので、当たり前と言えば当たり前なのですが、常駐Moreで見慣れたQVGA拡大絵でないので、感動ものの綺麗さです。
え、なんで今さらそんなことで綺麗だって、感動するのかって？そう、特筆すべきは……
■ 初のVGA常駐Moreの登場
断言は出来ないのですが、これって、知る限り初の常駐VGA対応Moreだと思います。まず、画面が綺麗です。画面は縮小表示なのですが、この美しさはVGA液晶に対応しているからこそ、でしょう。また、タイトルバーの文字が、へぼいぼやけ文字ではありません。QVGA系の常駐Moreだと、やはりエミュレーション画面で、引き延ばしたようなグラフィックになってしまってイマイチカッコ良くありませんでした。しかし、この「くいっくびゅう」は違います。ちゃんと小さいFontを使って表示しています。
また、VGA画面のMore上でQVGA常駐Moreを使うと、常駐Moreが表示した部分は再描画されないため、引きずったように黒く色抜けしてしまいます。これは、多くの人が経験していることだと思います。自分も、TlaunchやZiTopなどの常駐Moreランチャーを使ってきましたが、そういった部分がどうしてもうまく運用回避できなくて、結局今となっては、その座をWallPaperやC-Indexに譲ってしまっています。
そう、今まで不可能とされてきた常駐VGA Moreが、何の前触れもなく、掟破りに突如登場したのです！（と、言いつつ、VGA常駐Moreの登場は、夏町さんのサイトでも予告されています。夏町さんの日記にあるように、「くいっくびゅう」でも隠しAPIを使ったのがどうかはわかりませんが、初の実用常駐VGAアプリとして、燦然と世に登場したその功績は、今後の可能性を広げる上でも、めっちゃ偉大だなあ、と思わずにはいられません）
VGAで有利なのは、その緻密な画面構成や、他のVGA Moreとの親和性にあります。上記のように色抜けが起きないということや、小さいFontを利用可能なことは、まさに待望の機能でした。待ってたぜ！(^^;
■ 実用面では？
起動すると、たまたま、本体電子アルバムに登録されていたデジカメの画像が表示されてびっくりしましたが、では、本来の目的である、「くいっくめも」ビュワとしてはどうでしょうか？さっそく、「くいっくめも」で書いた画像を見てみます。なお、動作は矢印キーに対応し、左右で閲覧画像を移動できます。決定でListボタンが反応しますが、今はまだこのList機能(おそらく画像一覧がリスト表示され、カーソル移動で画像を選択できる？)は未実装ですが、とりあえず、本体にはそれほど画像が登録されていないので十分です。あ、現在、本体の電子アルバム専用となっています。
さて、「くいっくめも」で書き込み、電子アルバムに「登録」したデータを見てみたのですが……う〜ん。縮小表示の宿命か、何が書いてあるのか、わかりません(^^;
■ どのようなメモならば実用的に閲覧できるのか？
個人的に試した感じでは、「極細」「細」のペンで書いたものは、「くいっくびゅう」で見る上ではあまり適さないように思います。最低でも「太」でしょうか。「くいっくめも」での手書き文字の大きさ的には、１センチ四方ぐらいのサイズが適当で、それ以下では判別しにくい場合があるようです。もちろん、「細」などでも、大きく書けば問題無いという部分もあります。ただ、縮小において、Dotを間引いている部分があるようで（そりゃそうか？）、線が消えてしまうところに注意が必要です。
■ メモ以外の利用
電子アルバムに、地図などを登録しておきます。他の機能から、その地図を参照してメモを書いたり、メールを書いたりが可能です。つまり、ワンポイント参照しながら、メモを書く、というのに適していると言えます。画面が小さいのが、難なのですが、展示会などで撮ったデジカメ写真を、いちいち電子アルバムを開かずに、次々と参照しながら、報告書や記事書きが可能ということです。これはグレイトな利用方法でしょう。対抗Moreとしては、小笠原さんの常駐画面キャプチャMoreであるSCapturがあります。自分的には、上であげた利用方法にひじょうに近い使い方をしていますが、QVGA
Moreなので、キャプチャすると画像や文字がヨレヨレになってしまうんですよね〜(^^;。それに、やはり、EX1のデジカメでズバズバ撮った画像を閲覧しながら、旅レポートを書いたりするには、いちいちSCaptureでキャプチャするのは大変です。なので、十分棲み分けが可能です。
■ その他、不具合？とか要望とか。
個人的には、もう何段階か、画像を拡大縮小できるようになると嬉しいですね（Windowの角をドラッグして拡大縮小できるというのが、もっとも良い解ですが、難しい処理なような気がしますし）。小さすぎて、判別できない部分がたまにあります。写真などで、感触をつかむには十分な場合も多いのですが、「くいっくめも」のビュワとして定義するには、ちょっと弱い気がします。えらそうな言い方で申し訳ないのですけど……
また、「くいっくびゅう」を常駐させたまま、「くいっくめも」を起動し、くいっくめも画像を登録した場合、「くいっくびゅう」の画像カウント数？は変更されないようで、一枚表示できない画像が出てきてしまいます。この場合、一番後ろの画像が表示されないことになるようです。まだ確認はしていないのですが、常駐させたまま、画像を増やした場合(デジカメ撮影とか、電子アルバムで落書きとか、CFからコピーしてくるとか)は、同じ現象が起きそうです。これは不具合か仕様か、ちょっと悩むところですね。最新の画像は表示されるので、どちらかというと不具合な気もするのですが。
まだβにかなり近い状態とのことで、問題Fixなどはこれからどしどしされていくことでしょう。むしろ、Ver0.1の状態でここまでの完成度があれば驚きです。
かずわいさんのサイトでは、More BBSもありますので、何かあれば書き込みするのも良いと思います。何も無くても使ってみた感想など書き込みすると良いとも思いますけどね(^^;。
いやいや、それにしてもVGA常駐Moreが登場してきたってことは、なんかもうわくわくしちゃいますね。やっぱりちゃんとSZABとかStudyしてみようかなあ、なんて思ったりもしちゃいますよ。（たぶんやんないけど(^^;）
＃＃＃
ああ〜、「くいっくめも」のレビューもUpdateしないと全然現状とそぐわなくなってきてるな〜(^^;。 作者様にご迷惑かけないとも限りませんので、なるべく早くUpdateしたいところです。
■ 追記(3/13)
上の要望、なんとまあ、あっさり叶えていただきました！ どうもありがとうございます〜。
現在(Ver0.3)のくいっくびゅうVGAでは、画像を３段階に拡大でき、カード側の電子アルバム対応、リストもサムネイル表示するという機能が実装されていて、ほとんど完成の域に近づいているんじゃないかと思います。また、画面拡大できることから、「くいっくめもVGA」のビュワとしても、ほとんど問題無く使える目処が立ったように思えます。惜しむらくは、画像ファイルが大量にある場合、リスト表示の動作が重いということでしょうか。閲覧したい画像にたどりつくまでが大変になってしまいます。この辺は今後の検討課題とのことで、さらなる高速化が期待できるやもしれません。
■ 追記(3/20)
リスト表示の動作が遅い件、Rev0.4で対策されました！以前に比べれば、そりゃもう激っぱやです。ちょろっとした閲覧に、こんなに便利に使えるとは、当初それほど考えていませんでした。これだけ完成度があがって、でも、まだβ扱いとのこと。何が問題なのだあ〜？(笑)。
今更ですが、使っていって気になったことが二つあります。一つは、リスト画面でのHWキーの動作で、リスト画面では３段なので、上下の段への移動を期待してHWキーの上下を使ってしまいます。ところが、上下キーは、サムネイルリストビューのページ切り替えなので、違うページに行ってしまうのですね。よって、サムネイルリストの同一ページでの画像選択は、左右キーのみということになります。もっともこの辺は、好みや使い方でポリシーが違ってくるのでしょうが、個人的には、サムネイルリストビューで、HWの上下キーにより同一画面の段移動、最下段で下を押したら次ページ、最上段で上を押したら前ページ、といった動作が嬉しいかなあ、と思いました。もう一つは、GIFの対応です。こればっかりは、例のUNISYS特許に絡む話もあるのかもしれませんが、電子アルバム中の画像ファイルは、たとえば、本体機能で作成した手書きファイルはGIFファイルのようです。「くいっくびゅう」の仕様は、JPEGのみと対応となっており、電子アルバム中の前データを表示できるわけではありません（EX1では、他にPNG形式も扱える）。そもそもの目的が、くいっくめもの閲覧なのですから、これは確かに蛇足とも言えるわけですが、あると嬉しい気がします。具体的な使い方としては、本体機能の手書きデータの閲覧の他、ホームページの画像を保存する場合、未だにGIF形式も多いのですね。秋葉MAPなんかも全部GIFで電子アルバムに入れてあるのですが、くいっくびゅうの簡単I/Fを使ってさくさく確認できたらなあ、と思ったわけです（電子アルバムは操作性にちょっと難アリなので(^^;）。