くいっくめもVGA(お手軽手書きメモソフト)

2001.03.13 Update
2001.02.06


■ お手軽メモの必要性
 なんか、ちょこっとメモしたくなることって多くないでしょうか? レポート&自由帳な定型フォーマットやマイコンテンツではなくて、さささっっと、ほんのちょっとメモしておきたいって場合。そんなとき、Zaurusユーザーではどうするのでしょう。かつては、手書き機能へのHWキー?があったZaurusですが、EX1ではマイコンテンツの一機能として電子アルバムが提供されているものの、はたして、さささっっっと使う気にさせてくれるでしょうか?いやしない(変な反語表現)。(^^;
 代替に、というわけではないですが、いろいろお得な機能も付いているmabさんの常駐Moreとして、PostMemoという便利なモノがあります。もちろんこれだけではありませんが。
 ですが、いかんせん EX1/TR1は、常駐モノとは相性が良くないのです。画面けずれてっちゃったりとか。そんなわけで、自分はインクワープロを使っていました。おなじみSYSTPREF.TXTを使えば、常駐じゃなくても、HWキーで気軽に立ち上げることができるからです。ちょっと遅いんだけどね。不満としては、後でさささって書いた文字が読めなかったりとか(笑) いや、それは自分の字が汚いのが理由なんですが、小さく縮小されてしまうというところにも原因はあります。まあ、それでも概ね大きな不満はありませんでした。

■ くいっくめも新登場〜
 突然出てきたVGA Moreと言えましょう(^^;。さすがに年末年始の安売りで、結構売れたようですので、VGA画面の魔力に引きつけられたユーザーの元、今も新たなMoreがどこかで生まれているのかもしれません。ですが、今はとにかく、「くいっくめも」です。この突然の嵐的なMoreソフトについて触れましょう。
 簡単に説明すると、これは、More名からもわかるとおり、お手軽お気軽極楽手書きメモソフトとして機能するMoreです。そのまま電子アルバムの手書き機能をイメージしてもらうと近いかもしれません。では、なぜ、このメモソフトが必要なのかを探っていきましょう(^^;。

■ 何が手書きメモに求められてるの?
 手書きメモとするからには、要求がいくつかあります。まず、さささっっっと使えること。で、広い画面を活かせること。多少のアクセントがつけられること。いくつものメモを取り貯めできること。こんぐらいか?! まあ、自分の用途はこれで十分。他の多くの人にとっても、こんなものじゃないでしょうか?とりあえず、こんなところをテーマに「くいっくめも」を見ていってみます。

■ インストール&実行
 いつものようにZacファイルをEX1へ。ってフレーズ、かなり使い回しているなあ〜(笑)。この辺って、いきなりZaurusはじめた人にはやっぱりわかんないんだろうな、とは思いつつ、やっぱり先へ行ってしまう。別項や、別サイトで、そういったものはたくさん公開されているから。折しもE1ブームでFAQブームにも火がついているので、探すには事欠かないんではないかな? 増えすぎてくると、今度は逆に、どこへ行けばいいのか〜って悩みが出そうだけど、Zaurus界では、まだそれほどでは無いよね。というわけで、インストール&実行に関してはさらっと。えいやっ、起動!!おお、なんか懐かしめの画面が出ました。そう、この画面は、MI506などの手書き機能に非常に近い画面構成となっています。すなわち、画面上部にボタンを配置するバーがあり、そこから下の部分は全部手書きエリア。しかもそれがVGAとくるわけです。考えてみると、「ざうすけex」でも、もちろん手書きなんですが、豊富な機能であるがために、こんなふうに”さささっっっ”て起動するわけにはいきません。そう考えると、ある意味、感動ですらあります。これぞまさに手書きメモの王道!

■ VS 電子アルバム
 比較対照があった方がわかりやすいので、一番てっとり早く、本体標準機能の電子アルバムと比べてみます。ご承知のように、電子アルバム様は、起動までのステップが長ぁい〜。もうひたすら長い。とても手書きメモとして、さささっっと使う気にはなりません。その手順たるや、まず、いわゆるランチャー画面からマイコンテンツを選択し(見る)、電子アルバムタブを選択し、さらに新規作成を選ぶ必要があるのです。があ、なんという煩雑さだあ! しかもですよ、画面上部には、マイコンテンツの情報というか、区分けというかタブというか、が陣取っていて、実際の描画領域は、PC98より悪いんではないでしょうか(笑)。難しい表現ですみません。VGAは、640x480dotですが、PC98は640x400dotなんですね。電子アルバムは、縦が400dot分も無かったりするかもしれんなあ、と。
 対して「くいっくめも」では、先ほども書いたように、従来の手書き機能に非常に近い画面を持っているため、画面上部のボタンが納まっているバー以外は、書き込み可能領域として機能します。つまり、広い!海は広いな大きいな〜♪ んでもって、最初に戻りますが、SYSTPREF.TXTによる登録で、HWキーに割り付けると、めちゃめちゃ快適。立ち上がったその日その時その瞬間から、すでに「さあ何でも書いて書いて〜」ってな状態で起動するんですから!
 今度は細かい機能にいってみましょう。「くいっくめも」では、編集用として、線の太さが4種、カラーは、基本的な色を7種ぐらい、あとは、一気に初期状態に戻す「白紙ボタン」、これだけです。電子アルバムでは、色はすげー数から選べます(^^;。線の太さは3つ。ペンの他に、消しゴムや直線、(使えない)スタンプなどがあります。範囲指定しての編集も可能です。操作メニューからタブをひらけば、かなり楽しい機能がずらずらあります。でもちょっと待ってください。手書きメモにこんなに機能が必要なの? むしろ、選びやすい色だけをサポート、線種は4つに拡大されていて、手書きメモという断崖絶壁に立ったとき、どちらの海に飛び込むかと言えば一目瞭然。っていか例え悪すぎ(^^;。ようするに、使える機能に絞って拡張/縮小した「くいっくめも」の方が断然使いやすいと言えると思います。広い手書き領域をきっちり使えるのですから、これで十分なのです。さすが手書きメモに特化して作成されてるな〜。

■ 保存保存!
 忘れちゃ行けないのがメモの保存。電子アルバムはもちろんそのままマイコンテンツなアイテムになるわけですが、「くいっくめも」にも登録ボタンがあって、それを押すと、あら不思議、電子アルバムに登録されているじゃないですかあ!というわけで、保存もばっちりなのです。ただし、現状では?必ず本体側の電子アルバムに登録されます。この辺り、操作メニューボタンを押すと、タブが現れて、グレーで選択できない「設定」があるので、ひょっとするとVersionUpでCF側が選択できるようになる日がくるのかもしれません。
 また、電子アルバムに登録されることの利点は、のちのち編集し直したい場合は、電子アルバムの「修正」機能を使って、いくらでも修正OKというところにもあります。過去の修正は、"見る"という動作が前提ですから、マイコンテンツからで十分ですね。

■ その他
 こいつは使えるゾッ!って感じの実用Moreです。手書きメモの王様、まさに手書Kingと言えましょう(ん、"メモ"はどこいった?)。冒頭にあったように、インクワープロと違って、本物のフリーフォーマットで書ける、という点がポイント高しです。インクワープロには清書機能など、他の便利な特色がありますけどね。
 まあとにかく、こういった定番どころって、既に他の機能やMoreがあるだけに、なかなかVGA対応としては出てこないもののようですが、やっぱり、あるとめちゃ便利ですね〜。しかもVGAって広いな〜って感じです。でも実は、手書きメモの場合で、VGAを要求するほど書き込まなくちゃいけないことって、なかなか無いんですけどね(^^;。いんや、大は小を兼ねるってことでいざってときも安心だし、やっぱVGAでしょ!(^^;。

■ こっそり追記〜(^^;
 「くいっくめも」で手書きしたとします。んで、「登録」しないで、そのまま他の機能に行き、再度「くいっくめも」を立ち上げたとき、前回書いた状態で復元する……という変更になるととっても嬉しいなあ……。やっぱり見るのも「くいっく」に行けると良いかな〜と。

■ 追記(3/13)
 その後の設定ファイルの提供で、起動時の文字色やペンの太さ、本体保存かカード側保存か、そして手書き中のメモデータをテンポラリとして残すか、の設定が可能になっています(Ver1.31)。最後のやつは上の「こっそり追記」でリクエストしている機能で、実際使ってみましたが、非常に便利です。要するに手書きデータを電子アルバムに登録しないまま他の機能へいき、また「くいっくめも」を立ち上げたときに、前回書いたデータで立ち上がる、いわばリジューム機能。自分の場合、手書きデータなんてたくさんいらないんです。管理面倒だし。でも、量が増えちゃうこともある。そんな用途に、VGAな広さ、そして、リジューム機能。そう、これで完結できる手書きメモ機能と言えるでしょう。


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