かえで(テキストビュワ&エディタ)

2000.12.27


■待機モード
 ここ最近で、一番待っていたかもしれません。いや、本当に待ってました。
 Serial TerminalでVGA対応されたことで、きっとくるはず、そう信じて疑いもしませんでした。そう、ついに、禁止文字コード?やファイルサイズに制限されないテキストエディタが登場したのです。
 正直、どれだけ待ったことでしょう?(^^;
 現在、TTV用データとして、自作小説コーナーを公開中なのですが、こういった自作小説が、どこでも書くことができてしまうのです!!
 なんというか、僕のように活字ジャンキー?にはたまりません(^^;

■インストール
 わくわくしながら、いつものように、CF経由でZACファイルを転送します。できるだけ高速な動作も期待して、かつCF無しでも動作できるようにと、本体RAMに展開。通信系のMoreもすべて本体に入れていますが、これは、自分の通信環境が、基本的にDOCOMOのPHS 611Sだからです。全ザウルス中、一番本体RAM容量が大きいのもEX1の強みですね(TR1は確か削られていたと思いましたが)。
 インストールして最初に驚いたのは、なんと、小笠原さんのMoreにアイコンが付いている!ということ。少し前のMoreから、アイコンが付きはじめたようです。実用一点主義かと思っていた(失礼ですね(^^;)小笠原さんのMoreにも、素敵なアイコンが付いたことで、何か、あったか味が増したように思うのは、自分だけではないでしょう。

■起動!大きめのテキストファイルを読み込んでみた
 さっそく起動してみます。
 はあ。。。とりあえず、ため息、でしょうか(^^; mabEditor for VGAでもそうでしたが、VGA対応Moreの最初の感動は、やはりここにあります。画面の密度というか、クリアさというか。何度感じても良いものですね。
 デフォルトでは、3段階あるうちで最小の小Fontで起動します。これは、半角で、100列ちょいでしょうか。行は36行ほどです。
 小Fontは、少々小さいと感じる方もいるかもしれませんが、読みやすいFontが綺麗に表示されます。必要に応じて、中Font、大Fontも用意されていますので、問題無いでしょう。
 起動や動作も驚くほどキビキビしていて、感動しまくりです。SZABのAPIを使わず、自前で用意しているところからくるアドヴァンテージでしょうか。その分、操作メニューから設定メニューを開いたときの表示がちょっと遅めに感じてしまうのが、まあ、愛嬌でしょう(^^;
 デフォルトでは、「かえで」の初期起動ファイルが表示されますが、これは、QVGAザウルス向けに改行ポイントが整えられていて、画面右側がオープンエリアな状態です。まずは、大きめのファイルを読み込んでみましょうか。
 「自作小説の部屋」から、文字密度が一番高いはずの「Double Potential」をLoadしてみます。
 速い! なんでしょう、この読み込みの速さは?(^^; ちょっとどっきりしました。
 そして、この画面一杯にひろがるFont! 爽快ですね。めまいを覚えます(^^;。動作も軽く、ビュワとしても申し分無い状態です。個人的には、ビュワとしては、やはり、TTVやLfLogBrowserに一日の長があるかな?という気がしないでもありません。が、これは、これらMoreのボタン操作仕様に慣れすぎているせいかもしれません。他にも細かなところはありますが、ビュワとしてなら、画面色をある程度自分の好みに変えられることが、大きなポイントになると思っています。ただ、かえでからテキストビュワに入った人や、E1の人には、かえでの動作仕様がしっくりくるでしょう。

■エディタ機能
 「かえで」はビュワよりも、そのエディタ機能に真価があるのでは、と感じずにはいられません。
 PDAという環境で、この高速動作、かつ、ファイルサイズはメモリの許す限り……なんて贅沢な作りなのでしょう。そして、数々のショートカット機能。これを使いこなせるとき、このMoreは、とてつもなく表現力豊かなユーティリティになることに間違いありません。
 ショートカットでの編集から、検索/指定行へのJumpなどを実行するコマンドインターフェースを実装していることに、狂喜乱舞するユーザもいることでしょう(^^;
 残念ながら?自分は、Windowsエディタにどっぷりひたっていて、Shift+カーソルキーで範囲選択、Ctrl+C/V/Xで、コピー/ペースト/カットが染みついてしまっていて、なかなか、「かえで」の操作にとまどってしまっています。
 それでも、ザウルスで、本格的な文章書きを本気で行えるMoreはこれが初めてです。自分のように、文章書くのが、結構好きな人間には、ウキウキ気分が持続しっぱなしのようです。

■マニュアル
 通常、アプリケーションというのは、マニュアルを見なくても、最低限動作方法がわかるインターフェースを提供する、というのが、世の中の流れなような気がします。ですが、マニュアルを読むことは、けっして無駄ではありません。
 特に、小笠原さんのMoreにおけるマニュアルの充実度は、かなりのものです。必ずは一度読むべきでしょう。マニュアルの中だけにある、とても嬉しいTipsが、きっとあります。え、こんなことが出来たんだ?!そんな気分を味わってみませんか?(^^;

■その他の感想
 さて、自分的わがままが多くなってしまって、申し訳ない部分もあるのですが、要望などを書いてみたいと思います。
 その前に、ちょっと気になる不具合を書いてみましょうか? まだ、VGA対応初期ということもあって、手が回っていない部分もあるに違いなく、今こうしている間にも、VersionUpされて解消されているのかもしれないですが。
・ステータスウィンドウの文字表示が、ちょこっと重なってしまう場合がある。(file名、行列数とも)
・オプションKBをつなぎ、入力を携帯KB設定し、左上のKBアイコン押し直した後も、画面フル表示されない。
・オプションKBのCtrlキー(決定ボタンではない)併用の動作で、動くものと動かないものが多い。
 とりあえず、この3点が気になりました。もしかして、自分のところだけでしょうか? ちなみに、3番目の項目は、マニュアルに書かれている制限のような気もします。でも、CTRL+Hは効いて、CTRL+Rが効かないなんてことがあるのでしょうか??
 要望なのですが、これは、まあ、とりあえず言ってみる?ということで、怒られるのを覚悟で書いてみます。(^^; 正直、「かえで」ポリシーにも反してそうなので、実現度は難しそうな気もしてますけど。
・KBショートカットの定義可能化
・改行まで、256Byteの制限緩和、もしくは、制限設定可能。
・カーソル移動仕様で、画面における一行の折り返しで判断(下矢印キーで改行の次の行に飛ぶのを阻止したい)
 うーん、これだけですか、、、まだ、それほど使ってみたわけではないのですが、本当に完成度、高いですね……
 特にVGAだと、一画面の情報量が多いので、2番目の項目だけでも、もうちょっと規制緩和していただけたら、と思わずにはいられません。上述の「Double Potential」の場合、いたるところで、改行が発生してしまうのですが、編集では、もっと長い行が扱えるので、なんとかなりそうなだけに、ちょっと期待してたりもします。(^^;

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