SONY MD WalkMan MZ-R50

僕のMDの歴史は割と古い。
そもそも、もっと簡単で携帯性に富み、音質劣化の少ないレコーダーを求めていた。
当時一番購入を考えたのは、DATウォークマンであった。
こいつは、CDからのレコーディングでも音質劣化がほとんどなく、テープメディアでありつつもデジタルメディアということで、データの扱いに将来性が持てた。
問題は、携帯という点でまだ馬鹿でかく、かつ、テープメディアゆえの弱点として、サーチ(例えば選曲など)の機能がいまいちということがあった。いや機能自体はOKなのだが、一発サーチとはいかず、テープを巻く時間が嫌だったという(^^;
携帯型MDも、実は出ていた。
SONYからのもので、ただし、今(1998年)のCDウォークマンを二枚重ねたような大きさで、これならデッキを買っても……という気にさせられた。
ただし、ディスクメディアの強みがある。 サーチ、書き換え、削除、プログラム演奏など、かなり魅力的なspecだ。

だがしかし!
そう、MDは、人間の可聴領域内で、あまり問題にならなそうな高音低音をカットするので、実は、CDの音質にはぜんぜん届かないのであった。
このわずかなゆがみを気にする人も、世の中にいることは事実で実際、レコーディング系の人は、今でも?DATを好む。 (余談だけど、マグネシウム合金製のボディのめちゃかっこいいDATウォークマンは実在する。上記のような人種に結構人気であるが、10万近い価格がネックで、僕は購入に二の足を踏んでいる)
そういうわけで、なかなか次世代ウォークマンを購入できずにいた。
さて、前置きが長くなってしまった。

とうとう登場したの第二世代MDウォークマンだった。
SONY、SHARPが主導で、この業界を形成したと言っても過言ではない。 実際、SONY以外は、SHARP製品のOEMばっかりだった。
もっとも、同じOEMでもケンウッドなど、デザインで個性を出して、本家SHARPよりも売ったりしていた頃もある。
が、しかし、やはりSONYだ。MDの規格を一番推し進めてきた企業だけにそれだけアグレッシブな製品を投入する。

問題は、いかんせん値段が落ちなかった(^^;
そのため、第二世代MDになり、携帯してもいいくらいの大きさ、重さ、さらには電池寿命と、購入に踏み切った機種は、やっと5万円割れしたSHARP OEMの日本コロンビア(ブランド名だとDENNON)の製品だった。
まだ、製品が出始めで、機能としては何が必要で何がいらないかが、はっきりしていない頃のものだから、下記のように不満があった。
・動作時間(充電電池で2h弱)
・レジューム機能無し(前回OFFしたところからの再生不可:すでにCDウォークマンには当たり前に搭載)
・シンクロ録音無し
・自動日付セット機能無し(録音日をDISKに書き込む機能)
・時計機能無し(^^;
・セカンドバッテリとして電池がつくが、これが6本の電池パックを本体背面につけることになり、大きさ重さ倍増!

逆に良かった点として、
・プログラム再生機能があった。
・リモコンが僕にとって必要最小限にまとめられていて非常にコンパクト

もっとも、リモコンに機能を詰め込めば、ある程度でかくなることはしょうがなく、プログラム再生も、曲順を並べ替える機能はあるのでそれを使えば良かった。(ただし、この場合、もとの曲順を覚えておかないと、もとの曲順に戻せなくなってしまうが……)

やがて、2年以上が過ぎ、本体付属充電電池がへたってきてしまった。なんと、フル充電して1h持たんのである(^^;
それでもなんとか使い続けてきたが、ことここにいたって、sonyから魅力的なニューマシンが登場した。

ポータブルミニディスクレコーダー「MZ-R50」(http://www.sony.co.jp/ProductsPark/Consumer/P-AU/MZ-R50.html)だ。
これは、正直言って、かなりの魅力ものだった、発売とほぼ同時に購入してしまったが、いまだにお気に入りである。
まず、小型計量。録音機能もついてこのサイズは驚異である。大きさだけならライバルSHARPの新型の方が小さいのだが、薄さも考慮に入れると、断然R-50の方が良い。ただし、スロットインという良さがSHARPにはあるが。。。
ただ、僕の使い方からして、ひんぱんにDISKを入れ替える使い方はしないというのが結論で、スロットインメカは便利だとは思うが、無用の長物にもなりかねない。
また、上記不満が全部解消されている点も見逃せない。付属充電池だけで7h持つなど、ほとんど夢のようなスペックであった。
また、マイコレクション等の録音作業に関して、シンクロ録音機能はひっじょーに、役立つ。これで労力の半分くらい軽減された気分だ。 また、44Hzレベルコンバーター内蔵により、衛星放送系の録音も可能。 たとえば、DirecTVの音楽配信番組から、がんがん曲を落とすことも可能なのである。(現在著作権で争ってるけど(^^;)

さて、さらに細かいことながら、スティックリモコンの採用が良かった。
これは、バイクのグローブをしているとき、従来は小さいボタンを押せなかったのが、 スティックコントローラーの頭をひねって操作するという方法のため、バイクに乗りながら、曲を選んだりできるのだ!
また、このリモコン部分からミニジャックのイヤホンが出ているため、ここだけ差し替えれば、リモコン使いつつ、自分のお気に入りのイヤホンやヘッドフォンにつけかえることができるのだ。
従来は、リモコンとイヤホンが一体型のものが多く、たとえばヘッドフォンをつけようと思ったらリモコンは諦めなければならなかった。

現在、毎日通勤などで使用してます。
ヘルメットに仕込んだ左右薄型スピーカにつないで使っているので、外部の音もそれなりに聞えるし、曲もいい感じでステレオ聴けます。 録再機のポータブルMD購入を考えてる人には、絶対にお勧めです。
逆に、再生専用でOKという人には、Panasonicの超小型MDがお勧めです、MDジャケット2枚重ね分の大きさというとんでもないシロモノです。いいねー。

1998.08.13

2000.12.13追記
現在は、実は上記MZ-R50は現役を退いている。
理由は簡単。さらに上のSpecを求めたから。今は、Sharp製なんですが、これのご紹介はまた今度(^^;