CITIZEN DataSlim2 前編
2001.01.07

 まず、コイツの詳細は、こちらのメーカーページをご覧ください。んで、ざっとした使用感はこちらのスタパ節をご覧ください。って感じで古めのデバイスはイイ感じに手が抜けるのう(笑)。

 ちなみに、LAOXで\6800。アイツーなどでは\5800な時代もあったとか。また若松ではUSBカードリーダ(なんとDS2以外のCFなどのカードデバイスにも対応している)付きで\8800ってのや(情報古い)、ヨドバシで\8200とのことらしいので、こっちの方がお得かもねえ(US10はXPに未対応の模様だけど)。

 さて、購入時のポイント(購入に踏み切った理由)は、下記のようなものです。

・小さい。ひたすら小さいPDAだ。カチョイイ!それこそ最大のアドバンテージ!
・PIM(ビューワとして)に関してはPalmと同等(自分的に(笑))な機能だ!
・こんなカード型で、PIMの他に、電卓もテキストビュワ、おまけに辞書まで付いているぞ!
・処分価格が激安だ!
・ボタン電池2個(CR2016)でゼッパチが動くぞ!気分はMZ-700!(笑)。
・店頭の展示品にインベーダーが入っていたんだ!こんなこともできるのか?!衝撃。

 ん〜、こんなもんですかねえ。それまでも、tantanさんのDataSlim2ページとかで結構気にはなっていたのですが、実際に店頭展示品に触ってみたときに入っていたAddin(ZaurusのMoreみたいなモン)で、QuickTrainとかインベーダーが動いていたのが決定打となった感じです。
 本来、このあたりはCLIEでカバーできる構想だったんですが、やっぱりでかいのと充電電池なことから、持っていくにはバッテリ容量が低下気味すぎってことがよくあって、まあ、あんたがいる場所もあるかもしれんねえ、と。

 で、使い方は店頭で一通り理解できるほど簡単です。カーソル移動と、決定、戻り、メインメニュー戻り、のHWボタンがあるので、その組み合わせで考えられる操作方法がそのままです。わかりやすい。また、このサイズで液晶もタッチパネルなんですよ、奥さん!。こりゃあ、どえりゃあすげえこってす。
 とはいえ、ソフトウェアキーボードなんかの入力も、ローマ字入力が無いなど、本格的な入力操作には耐えられない感じで、本当に簡単な選択のための入力補助機能と考えた方が良いでしょう。手書きソフトなんかもありますが、あまり追随性が良くないことからも明らかです。ちなみにCLIEも追随性はイマイチだなあ。Zaurusはその点はとても評価できます。
 ちと話がそれましたが、ここで注意するのは、簡易ビューワに徹する、ということですね。情報の入力なんかは、DS2本体ではなく、PCで入力して連携するのが正しい姿だと思います。連携はまだやってないので、PIM機能の感想と共に、後編に譲りますが(^^;。

 辞書は、本当に簡単なものです。I-Cruise同梱のもの以下でしょう。まあ、本格的に調べたい場合は自分はやっぱり机上の分厚い辞書使っていますので、あんまり問題にならんかーと。PC使える環境ならPCの辞書使いそうですしね。DS2の辞書は、
外出中に不意にちょっと調べたいとき用途、ってわけです。

 計算機は、まあ、普通の電卓です。桁数は忘れましたが自分には十分。HEX計算は別途Addinが公開されているので、そちらを使えます。若干制限もありますが、関数電卓なんかも公開されていますよん。

 世界時計。これも結構すぐれものです。世界地図が表示されて、昼のエリア、夜のエリアが区分けされます。また、世界地図の好きなところをタッチすると、その都市名と地域時間が表示される仕組み。すばらしい。日本時間と、どこか一カ所、別の時間も同時表示できます。なかなか実用的じゃのう。

 テキストビュワも良い感じです。ファイルサイズはいくつまでいけるのか理解していませんが、テキストファイルをリンクツール経由でサクッと入れられます。ユーザー作の縦表示ビュワなんかもあったりして、うむむ、なんともういやつじゃのう(笑)。本体に入っているテキストビュワですが、横表示ですが動作はわりと軽快です。ページ単位スクロールもあるので、結構CARD読書なんかにも持ってこいかなあ、なんて思います。確かにTR1のVGA画面だと、本物の文庫本ほどの情報量がありますが(QVGAじゃダメダメですけどね(笑))、腕がまったく疲れないという点で、DataSlim2は他のPDAを圧倒しています。まあ、配置上、右手だけでしか使えませんけどね。

 ソフトウェア面の最大の魅力は、やっぱりAddinだと思います。メーカーやユーザーの作成したアプリケーションを好みに応じてインストールできますので。

 その前に、ちょっとAddin転送環境を構築しましょう。付属CD-ROMのリンクソフトをWindowsにインストします。これはW2Kまで対応しています。XPも行けるみたいですね。こいつをインストすることによって、PCカードの形状をしているDS2は、そのままPCのカードスロットに接続してリンクできます。DS2自体は、Windowsからはモデム見えしてデータ通信する形になります。ちょっと自分のPCはクセがあるのか、インストしただけでは認識されませんでした。COMポートを使うわけなんですが、数々のリンクソフトをインストールしているためか(笑)、COM1〜10まで予約済みだったのです(オイ。しょうがないので手動でCOM6に割り当ててみたのですが、これも認識せず。結局COM3だったかCOM4だったかを割り当てたら動作しました。たはー、Note PC内蔵のモデムのCOMポートを別に割り付けなおさなくちゃなー。
 って感じで手間取りはしたものの、一度設定できちゃえばちゃんとつながります。これで、このツールに対して、対象AddinやテキストファイルなんかをDrag&Dropしてやれば、DS2本体に転送されるという仕組みです。逆にDS2本体から削除するには、ツール上にファイルが表示されているので、選択して削除を選べば削除してくれます。本体側のみで削除する方法があればそちらの方が嬉しいのだけれど??。ちなみに、シリアル通信なんで、転送作業は動作が遅いですね。

 Addinソフトは、ZaurusのMoreのように後からユーザーが選んで追加できるアプリケーションで、メーカー製のものの他、ユーザー側でも作成されています。SDK(Software Development Kitかな)があるようなんですが、無料で入手できるのなら、ちょっといじってみたいところですね。Debug環境はどんなんなっているんでしょうかねえ。ま、今後の楽しみってことで(開発環境が無料じゃなければ、まったく手出ししないケド(^^;)。

 さて、公開されているAddinですが、それほどたくさんは無いので、一通り試すのはそんなに大変ではないと思います。結局今現在自分が追加しているAddinは下記のものです。

・割り勘ソフト。I-Cruiseだと「幹事の佐藤君」を立ち上げるまでが面倒で……。
・MultiClock。StopWatchやタイマーなどにもなる優れもの!
・手書きメモ+α。メーカー提供の手書きメモに、BMPファイルを読み込む機能が追加されている。
・QuickTrain。ご存じNextTrain形式のデータを扱えるリアルタイム時刻表。
・HEX計算機。仕事柄、16進と2進が扱いたいことが多いんです(^^;。
・小遣い帳っぽいの。
・インベーダー。
・パックマン。

 さて、なぜこれだけしかAddinをインストしていないかと言えば、理由は簡単、これだけしか入れられないからであ〜る。ええ〜〜まじぇ〜?!いやさ、自分も本当にマジでそこでびっくりしたさ。
 Addinは8個までなんですね。丁度Addin画面にアイコンが8個表示できるんですが、このランチャー部は、切り替えできないというわけです(笑)。
 まあ、怒ってみても、メモリは1MBしか搭載していないし、活用方法はしれているので、いっそこれぐらいですっぱりしちゃった方が確かに良いのかも。

 ほとんど、メーカーHPからリンクをたどっていけば入手できます。ちょっと悩んだのが、上記のゲームのあたり。他にもメジャーなトランプゲーム(ソリティアとか)や、倉庫番などがありますが、これらは普通には見つけられません。

 実は、DataSlimは米国ではREX6000として販売されていて、上記のゲームなんかはREX6000用のAddinってなわけなのです。よって国内サイトでは見つからない、と(^^;。
 いやあ、最初、インベーダーなんかは版権の問題でもう公開とりやめちゃったとかかなあと、本気で焦りましたよ、自分は(笑)。
 困ったときはBBS頼みってわけで、メーカーのBBSとかチェックしていたら、その手の話題も載っていました。そこから辿れば、ほら、宝の山ですよん!。
 まあ、質実剛健なイメージのあるDataSlim2には、あんまりゲームとか似合わないかもしれないけど、息抜きとか自慢用に1,2個入れて置くのは良いかもねー(^^;。

 ちと気になったのが、XP対応していないUS10とのセットを購入された方のメーカーHPのBBSへの書き込みですな。
 勝手にXP対応していると考えて購入して、対応してないってんであの言いぐさはなんでしょうかねえ(^^;。
 激安処分品な価格なんだから、現時点のサポート状況が最終状況というぐらいの覚悟で購入に踏み切るのが普通でしょう。DS2本体の箱にはWin2000までの対応しか書かれていませんし、W2K用US10のドライバはWebに公開されていますが、XP対応はどこでもうたっていません。
 価格につられて衝動買いしてしまった自分の調査不足を責めるべきで、それをメーカーBBSで口汚く罵り口調で書くのは感心しませんなー。対応して欲しいって意見を上げるのはもっともだと思いますが、メーカーに義務有りみたいな考え方は、根本から間違っています。製品サイクル短いからそういう風に思ってしまうところもあるんでしょうが、何故激安販売になっちゃっているのかとか考えて欲しいですな。
 だって、普通の脳味噌があれば、完全に赤字状態で販売しているデバイスに、さらに投資(この場合はドライバ開発とそれにかかる諸費用かな)する企業って変だと思うものねえ(笑)。あ、お願いのスタンスは良いと思うよ、もっとどんどんやって下さい(^^;。
 まあ、なかなかCITIZENが結論を出さないところに焦れている人もいるのでしょうが、検討中と前向きにとらえて、あくまで紳士的な対応でいてね。お客は神様なんて前時代的な物件じゃないんだからサ。


 というわけで、最後はなんか勢い余った部分がありますが、PIMとシンクロについてはまた今度っ!(ってそれが主力の機能じゃないんかーい!)。

 いや、Zauからスケジュール等のデータをPCに持っていって、それからDS2に持ってこなくちゃならないんで面倒なんですよ。Zaurus
Power Connectionを使わなくなって久しいもんで……つまりまだやってなーい(汗。


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